日本でも利用している方が多い便利なニュースアプリですが、中国でもニュースアプリは大人気となっています。今回は中でも一番使われている「今日头条(今日頭条/Toutiao)」の概要と特徴やマーケティング活用方法をご紹介します。

今日頭条とは?

今日頭条は、2012年に張一鳴によって設立された北京字节跳动科技有限公司(ByteDance社)が、同年8月にリリースをした中国で最も人気が高い無料ニュースアプリです。ByteDanceはあのTikTokの会社です。

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今日頭条の特徴

今日頭条は日本の「SmartNews」に似ていて、中国版SmartNewsと呼ばれることもあります。
異なる点は、ユーザーは自分のアカウントを開設して、そこで自身の観点をまとめた記事や動画を投稿することが出来るほか、各記事にコメントをすることができるため、SNSとしても利用されています。
個人ユーザーだけでなく、企業もアカウントを開設できるため、新聞社であれば自社の記事を投稿し、その他の企業もマーケティング活動のために開設をしています。

また、ユーザーの趣向に合わせてニュース記事を自動配信し、微信などのSNSでアカウント登録をすると、ユーザーの趣味趣向が分析され、ユーザーが過去に閲覧したWEBページや起こしたアクションに関連するニュースを中心に配信します。

その他の中国ニュースアプリはどのようなものがあるのか

中国ニュースアプリ


今日頭条以外に、「网易新闻(ワンイーニュース)」,「腾讯新闻(テンセントニュース)」,「搜狐新闻(ソーフーニュース)」,「百度新闻(バイドゥニュース)」など、大手ポータルサイトや検索エンジンが独自に開発したニュースアプリも利用されています。
しかし、今日頭条はこれらの昔からある老舗アプリを追い抜き、後発ながらニュースアプリの定番としてユーザーに好まれています。

今日頭条のユーザー層や利用目的

2019年6月まで、今日頭条の月間アクティブユーザー数は2.6億人、1日のアクティブユーザー数は1.2億人を突破しました。
ユーザーが今日頭条を使う時間帯は朝方に集中していて、同時間帯で比較すると、他のアプリよりもはるかにアクティブが高いようです。
これは通勤時間中などにニュースを読むために利用をしている人が多いことが理由と言えるでしょう。

男女別で見ると、男性ユーザーは、第1線都市で暮らす人が最も多く、19〜35歳の男性ユーザーが全体の60%を占めています。
一方、女性ユーザーは男性ユーザーと異なり、女性ユーザーは主に第3線都市以下の都市に分布していて、46歳以上の女性ユーザーが最も今日頭条を使っています。

読まれているコンテンツのジャンルですが、男性はスポーツ、車、政治、女性はグルメ、健康などのコンテンツを好みます。
90年代生まれの若者は、恋愛、ファッション、育児、80年代生まれのユーザーは政治、スポーツ、育児、車、70年代生まれのユーザーは政治、歴史、健康、旅行をメインに閲覧しています。

今日頭条の広告メニュー

今日頭条のユーザーに向けて広告を出稿することが可能で、広告を表示するエリアや、表示させる人の属性を細かく指定できるため人気のメニューとなっております。基本的に静止画や動画のインプレッション課金かクリック課金となり、予算に合わせて出稿をすることが可能です。※エリア別に最低出稿金額があります。

広告メニューは主に4つあります。

  • ポップアップ広告
    アプリを立ち上げた時などに、表示される広告です。表示時間は、静止画3秒、動画5秒と、決まった時間がターゲットに必ず表示されます。
  • フィード広告
    コンテンツとコンテンツの間に表示される広告です。CPM、CPT、GD、CPCなどの課金方式が選べます。
  • バナー広告
    記事や動画のコンテンツページ内に表示されます。様々な写真のサイズに対応しています。
  • インフルエンサーの活用(KOL広告)
    今日頭条にはSNSの機能もあるため、KOLと言われる有名アカウントも多くあります。そのアカウントで貴社の情報を発信してもらうことが可能です。

以上、中国で人気のニュースアプリ「今日頭条」の紹介でした。

日常的に利用しているユーザーが多いため、越境EC、インバウンドプロモーションなどにも効果的な広告媒体です。広告出稿にご興味をお持ちでしたら当社までお問い合わせ下さい。


この記事を書いた人

橋本-易珊(Hashimoto-Yishan)

橋本 易珊(Hashimoto yishan)

日中のハーフで、13歳まで上海で育つ。新卒で日系企業に入社し、上海支社で勤務。日本に帰国するタイミングでENJOY JAPANに参画。中国の美容系情報に強く、常に流行と最新の情報をベースとした提案を 得意とする。彼女が運用するnoteアカウントも大好評運用中。

Noteアカウント:中国トレンド研究所@橋本

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