天猫国際(Tmall global)が、2020年12月9日に、越境ECで中国向けに販売されている製品が、サイト上で記載されている成分が表記通りに正しく配合をされているのか、ランダムに調査をしていくことを発表しました。
越境ECの取引量の拡大に伴って、購入者から報告される商品トラブルも多くなっているため、消費者の目的で海外製品に対しても調査をしていく方針のようです。
表記と違う成分が含まれていたり、表記されている成分が含まれていないなどが判明した場合、出店停止などの厳しい処置が行われる場合があります。

以下は天猫国際の発表を日本語訳したものになります。中国語原文は以下をご確認下さい。
→参照元:天猫国际化妆品类商品一致性抽检实施细则

天猫国際化粧品類サンプリング検査における一般規則序文

これらの実施規則は開放性、透明性、共有、責任のある新しい商業文明を促進し、天猫国際ユーザーの正当な権利と利益を保護し、天猫国際の秩序あるビジネス環境を維持するために、化粧品成分の一致性に対するサンプリング検査の実施規則が策定されました。天猫国際は国から承認された第三者の検査機関に、販売者の製品にの検査を行うことを委託する予定です。表示されている成分との一致性が低いことが判明した場合、天猫国際は【天猫国際化粧品類サンプリング検査における一般規則】に従い、規制に違反した加盟店や出品者に対処します。また、状況が深刻な場合は、出店停止措置をとる場合がございます。

第一章 適用範囲

本細則は、人体の皮膚表面(皮膚、体毛と髪、爪、唇など)、歯および口腔粘膜に洗浄、保護、美化、修復および良好な状態を維持することを目的とする、塗るタイプ、スプレータイプ及びその他の使用方法の化粧品に適用されます。

第二章 サンプリング検査方法

オンラインショップで商品を購入するほか、倉庫にある商品から直接サンプルを抽出し、天猫国際から第三者の検査機関に送る方法が含まれますが、これらに限定されません。

第三章 検査基準

これらの規則はすべての日付が記載された文書とそれに関する別添の正誤表(修正した内容を除く)または改訂版はこの規約に適用されないものとします。日付のない引用規格、最新版の法令に適用されるものとします。 以下の準則およびその他の関連法令が含まれますが、これらに限定されません。
「化粧品安全技術規範」2015版
「薬事法」及び厚生労働省が定めた他の関係する法令
「化粧品法」、「化粧品法実施令」、「化粧品法実施規則」および関連する改定内容
「欧州化粧品規則 (EC) No 1223/2009」及び改定内容
「Food, Drug, and Cosmetic Act」(FD&C Act)
「Code of Federal Regulations」
中国と輸出国または地域との間で署名された協定、議定書およびその他の法的文書。

第四章 検査機関

天猫国際によって承認された国内および海外の権威ある第三者検査機関。

第5章 「商品一致性」評価項目

5.1パッケージ/包装(a^1):原産国の国内基準、実物サンプル及び他の要因に基づき、化粧品の包装、内容物、表示面、可視面、正味含有量、および消費期限などの項目に対して、官能審査および評価を実施します。
5.2官能評価(a^2):原産国の国家基準、実物サンプル及び他の要因に基づき、外観、嗅覚、皮膚感覚などの項目に対して、官能評価を実施します。
5.3物理的指標および化学的指標(a^3):化粧品の一般的な検査方法に従い、pH値、密度、粘度などの指標の検査と評価を行います。
5.4フィンガープリント(a^4):HPLC、GC、GC-MS、CRS、XRFなどの方法と分光法を組み合わせた分析技術を使用して、サンプルを分析および評価を実施します。
5.5特徴パラメーター(a^5):特定の製品の成分特性に応じて、国際標準の検査方法を使用して、サンプルに含まれる防腐剤、機能性成分、特殊成分およびその他の成分に対して、検査・分析と評価を実施します。

第六章 判断原則

6.1商品の一致性分析はパッケージ・官能パラメーターと技術パラメーターといった2つの側面が含まれまる:パッケージ・官能指標には上記の5.1と5.2の検査項目が含まれ、技術的パラメーターには上記の5.3から5.5の検査項目が含まれます。
6.2商品の一致性指標(COP)は上記各項目データの結果(a^n)と相関係数(f^n)積の和です。COP値が高いほど、一致性は高くなります。
COP=∑a^n・f^n(a^nは各項目データの結果,f^nは相関係数)- – – – – – – – – – – – – (公式1)
6.3商品一致性レベルの階層化構成:A> B> C> D、具体的な内容は以下の通りです:
1)製品包装の官能COP値と技術指標COP値がAレベルに位置する場合、一致性のレベルは高く、適格と認定します。
2)製品包装の官能COP値と技術指標COP値Bレベルに位置する場合、一致性のレベルは比較的に低いと判定し、不適格と認定します。
3)製品包装の官能COP値と技術指標COP値がCレベルに位置する場合、一致性のレベルは非常に低いと判定し、不適格と認定します。
4)製品包装の官能COP値と技術指標COP値がDレベルに位置する場合、一致性のレベルは非常に低いと判定し、不適格と認定します。

第七章 異議申立及び対応

7.1異議申立
被検者が検査結果に異議がある場合、当該当事者は結果の受領日から7日以内にTmallGlobalに不服を申し立てることができます。 検査対象者が検査結果に異議を唱え、かつ再検査が必要な場合、再検査を申請することができます。
7.2再検査
7.2.1再検査サンプル
再検査に使用するサンプルは初回サンプリング検査に使用したサンプルの残りのものを使用します。残ったサンプルは技術的に再検査できない場合は、再検査を実施しません。
7.2.2再検査機関
再検査は初回サンプリング検査を受けた際に指定された検査機関によって実施されます。
7.2.3再検査結果
再検査の結果が不適格と認定した場合、初回の検査結果に準じます;再検査の結果は変更があった場合、再検査の結果に準じます。
7.2.4再検査実施費用
再検査を申請する異議申立人は、再検査受理通知の受領日から3営業日以内に再検査機関に事前に再検査手数料を支払う必要があります。再検査の結果と初回検査の結果が異なった場合、再検査にかかる費用は初回検査時の検査機関から異議申立人に返金されます。
7.2.5再検査を実施できないケース
クオリティ指標の特殊性と部品の再現性に応じて、再検査を実施できない場合がございます。具体的な内容は以下の通りです:
7.2.5.1異議の申し立て期限を超えたもの
7.2.5.2初回サンプリング検査に使ったサンプルを再検査することはできないもの
7.2.5.3異議申立人が再検査を申請した時点で、再検査の有効期間内であるとしても通常保管方法によって使用期限が切れたもの
7.2.5.4法律、規制によって制限されたもの

第八章 サンプリング検査における不合格項目及びその対処措置

Tmall Globalは品質検査報告書、検査機関によって発行された報告書などに基づき、「TmallGlobal商品サンプリング検査における行動規範」及びプラットフォーム規制などの関連準則を参照した上、製品品質違反のレベルに応じて、違反者に対して罰則を課します。罰則内容は商品の「出品終了」、「商品削除」、「返品」、「ショップランクの調整」など一連の措置が含まれますが、これらに限定されません。

第九章 補足

第13条「適用規則」本規則が発効する前にサンプリング検査を受けた場合は、当時の規則が適用されるものとします;本規が発効した後にサンプリング検査を受けた場合は、本規則が適用されるものとします。