こんにちは!株式会社ENJOY JAPANミーエル運営事務局です。このコラムでは、私たちが開発・運用を手掛ける中国専用マーケティングツール、「ミーエル」の具体的な使い方について説明をしていきたいと思います。

第4回目は、私が日本企業の医薬品の担当者と仮定をして、中国ECサイト最大手・天猫(Tmall)の中で、自社の商品が、自社で運営する旗艦店以外で、どのように売れているのかを調べる方法について解説をしていきたいと思います。

動画では実際の画面を動かしながら解説していますので合わせてご覧ください。

まずミーエルのTOPページから、左側メニューバー内、もしくは画面中央上部にある緑色の「ECサイト売上調査」をクリックします。

クリックで拡大表示

次に右上の「条件絞り込み検索」をクリックすると、検索条件の選択肢が出てきます。

クリックで拡大表示

今回は、「中国向け越境ECに取り組む医薬メーカーなどの日本企業が調べる場合」という目線でご紹介をしていますので、ここでは「プラットフォーム」は「天猫国際の分析」、「カテゴリ」は「OTC医薬品/国際医薬品」を選び、「この条件で検索する」をクリックします。

クリックで拡大表示

そうすると、まずは天猫国際においての「OTC医薬品/国際医薬品」の市場全体の数字が出てきます。この画面で画面中ほどにある「企業別ランキング」をクリックし、キーワード検索を行います。
ここでは、例として、インバウンドなどでも大人気だったサンテFXなどを販売する参天製薬を調べてみたいと思います。

クリックで拡大表示

検索をかけると該当する企業が出てきますので、「santen/参天」をクリックします。
すると、「参天製薬」の天猫国際全体での売上が出てきます。

クリックで拡大表示

この数字は2023年11月の1か月間の数字です。1か月間の売上、販売数量、自社旗艦店を含んだ取り扱い店舗数、商品数、平均価格などがグラフで可視化されます。

ただ、今回は「自社旗艦店以外の売上」を調べるのが目的ですので、ここからさらに絞り込みをしていきます。画面中央にある「店舗別ランキング」をクリックすると、11月の1か月間の店舗別売上がランキング形式で表示されます。

クリックで拡大表示

旗艦店を除いて売り上げ1位の店舗は、天猫が自社で運営をする「天猫国際进口超市」ということが分かりました。2位はアリババ社のヘルスケア専門店で、自社の旗艦店は3位ですね。

さらにこの店舗名部分をクリックすると、月ごとの売上金額、販売数量などがでてきます。こう見ると、セール時期である6月と11月に大きな山ができているのが、一目瞭然ですよね。

クリックで拡大表示

また、商品ごとの売上を知りたい場合は、「人気商品ランキング」をクリック。11月の1か月間で売れた商品をランキング形式で表示することが可能です。また、それぞれをどの店舗が販売しているかも見ることができます。

クリックで拡大表示

さらに、気になった商品名をクリックすると、月ごとの売上と販売量の推移などが可視化できます。

クリックで拡大表示

こういった数字を把握する目的をおさらいしておきましょう。中国に対してSNSなどでプロモーションなどを行った際、ユーザーが商品を気に入ってくれて、「買いたい」と思った時、ユーザー目線になって考えると、ユーザーはあくまで「どの店で買うか」が重要なのではなく、「いかに安く買えるか」が重要なわけです。

気になった商品を天猫で商品名検索をすると、販売されている店舗の一覧が出てきますよね。その際、自社の旗艦店よりも安く販売をしている店舗があったら、その安い方のお店をまずクリックするのは当然の流れです。

つまり、自社の旗艦店だけではなく自社商品を販売している店舗全体を把握することで、中国マーケティング全体を把握することにつながるのです。

このことは、間違いなく自社の中国マーケティング戦略にお役立て頂けると私たちは確信しています。ぜひ、私たちの中国専用マーケティングツール、「ミーエル」をご活用下さい。