今回は、自社商品の中国市場展開に向けたコンサルティングサービスとリーガル調査についてご相談いただいたNOMON株式会社様を取材させていただきました。

NOMON株式会社 様について

NOMON株式会社CTO 中島様

帝人グループNOMON株式会社CTO 中島 良太 様
ご利用サービス:中国市場展開に向けたコンサルティングサービスとリーガル調査

中山 隆央(Nakayama Takao)

2008年、株式会社東急エージェンシー入社。国内企業・外資企業を担当し、2016年より30歳(当時最年少)にて部長職として、営業部門を統括。2017年より、ENJOY JAPANに参画し、日本企業の中国市場展開(マーケティング・越境EC)、中国企業(エンターテインメント系)の日本進出を担当。

ーーまず、NOMON株式会社様の事業内容と中島様の担当分野について教えてください。

中島 様:当社は「すべての人が、自分を取り巻く様々なことに可能な限り繋がりながら歳を重ねることで、自分らしい人生を全うしていく“プロダクティブ・エイジング”を世の中に広めていく」ということを企業理念に掲げております。これを実現するためにニュートラシューティカル製品(健康維持に有用である科学的根拠を有する製品)の発見と普及に力を注ぎ、「ナダルタス®(NMN含有サプリメント)」と「ワサビス®(わさびスルフォラファン含有サプリメント」という2つのサプリメントを販売し、プロダクティブ・エイジングを世の中に発信しています。

私自身については、NOMON株式会社のCTOを務めておりまして、親会社の帝人株式会社ではニュートラシューティカルグループのグループ長を兼務しております。主に、NOMON事業においてサプリメントの販売の新製品の企画・開発・研究、そして、製造と品質の管理の部署を統括しています。

ご利用のきっかけ

NOMON株式会社CTO 中島様
ーー改めてのご質問になりますが、ENJOYJAPANのコンサルティングサービスをご利用いただいたきっかけを教えてください。

中島 様:NOMON事業は、BtoC販売の経験がほとんどなく、なおのこと海外への販売経験はまったくない状況でした。その一方、中国市場への参入はすごく魅力的であるという事業全体の思いがありました。そして、日本国内での販売を進めている中、やはり中国にも展開していくという方針が固まり、ノウハウがない状況で販売ルートを確保する必要がありました。

「越境EC」や「EMS直送」などいくつか中国への販売ルートがあるのは存じておりましたが、当社の製品は、

「どのルートで販売していくべきか?」
「そもそもこれらのルートで販売しても本当に大丈夫なのか?」

と判断することが難しく悩みを抱えておりました。

当社の親会社「帝人株式会社」はとても長い歴史を持つ会社で、社会に対して「安心と安全」を重要視しています。どんな時でもリスク抽出やリスク管理に最大限の力を入れています。どの企業にも言えることだと思いますが、万が一のことが起きてしまった時点ですべてがダメになるリスクがあります。そういった背景から『コンプライアンス(法令遵守)』ということが必須となります。

そこで中国マーケティング・コンサルティングの専門企業であるENJOY JAPANさんに相談させていただきました。早速、お打ち合わせをさせていただきまして、こちらからの要望や質問に対して的確にお応えいただきました。「ここなら安心できるな」と思いご依頼させていただきました。

ーー今回、中国市場展開に向けたリーガル上でのチェック、また、物流面における実務上でのチェックを依頼された理由を教えてください。

中島 様:商品の品質はもちろん、中国での販売になりますから「中国の法に準拠する」ということが一番の課題になります。私自身、中国の法律なんてまったくわかりませんし、中国の弁護士に相談するにも「どのように伝えたら良いか?」「語尾1個にしてもどんな言い回しにしたら良いか?」などわからないことだらけで、依頼させていただいた際は担当の中山さんに入念に要望をお伝えさせていただきました。

利用してみて

ーー実際に利用されてみていかがでしたでしょうか?

中島 様:わからないことが多い中、ENJOY JAPANさんからいくつかの選択肢を提示していただいたので、スムーズに進行することができ、課題を解決することができました。最終的に報告書をいただいて、それをベースに社内稟議に掛け、最終的に「EMS直送モデル」というルートで進めることができました。現地の中国人弁護士とのやり取りや報告書をわかりやすく解説いただけたので判断がすぐにできました。

それだけでなく、税関に直接問い合わせていただいて、そのやり取りの情報を共有いただいたんですが、それがとても助かりました。「輸送してみないとわからない」ということや「税関に聞いてみないとわからない」ということは進行中にいくつか出てくるんです。そんな時に、実際に税関に問い合わせていただいて、どんなやり取りがあったのかなど担当していただいた中山さんから細かくフィードバックいただけたので、弊社としてはとても助かりましたし、今後の参考にもなりました。

ENJOYJAPAN コンサルタント 中山

中山(ENJOY JAPAN ):ありがとうございます。中国東方航空の物流チーム経由で税関に対応するチームがいますので、そこから普段、税関とやり取りしているメンバーに上海の税関に問い合わせてもらい、現状を確認しました。リーガル上だけでは、詳細な実態を把握することは難しく、中国の場合は、様々な方面からの確認が大切となります。中島様にメールを添付して「現在はこういうやり取り(状況)になっています」ということを、詳細にお伝えし、ご判断いただけるように対応いたしました。

ーーご依頼から課題解決までに掛かった期間について教えてください。

中島 様:依頼の打ち合わせをしたのが去年の10月で、12月に依頼のご連絡をさせていただきました。1月に着手して……、なんと1月中に報告書をもらって課題を解決することができました。だから依頼してから1カ月ですね。想定よりも早くて驚きました……!

中山(ENJOY JAPAN ):実のところ、我々も3カ月くらいは掛かると思っていました。通常、弁護士を通さないものであれば1カ月くらいで完了するんですが、今回のように現地の弁護士が必要な場合、大抵2、3カ月は伸びます。ただ、いつも依頼している現地の弁護士の先生だったのでスムーズに進行することができました。長年の蓄積がスピーディーな対応に繋がったと思います。ちなみに、弁護士からいただく文面に関しては、弁護士側で翻訳したものをお渡ししておりますが、中国の独特な解釈などもありますのでわかりにくい部分に関しては、理解しやすいよう補足説明させていただきました。

NOMON株式会社CTO 中島様
ーー最後に、中国市場での今後の展開や抱負について教えてください。

中島 様:今回の課題解決を機に、中国のマーケティングをさらに注力していきたいと考えています。今は、「EMS直送モデル」というルートで日本から1件1件輸送しております。そして、より多くの方に当社の製品をお届けするためには、天猫国際など中国の越境ECのプラットフォームを利用し、そこに当社の商品を掲載することで、よりたくさんの中国のお客様にお届けできると考えています。新しい市場に入るとき何にコストがかかるかというとやはりお客様に我々NOMONを知ってもらう部分なのかなと。お客様へ我々NOMONの理念および製品の情報を届け、お客様からの信頼性を獲得するのはとても大変なので今後考えていく必要があるなと思っています。

ーー中島 様、お話をお聞かせいただきありがとうございました。ぜひまた何かサポートできることがございましたら、お声がけいただけますと幸いです。
中国マーケティングにお悩みの方!
資料を無料配布中!

取材協力

帝人グループNOMON株式会社https://www.nomon.jp/<東京オフィス>〒111-0053 東京都台東区浅草橋1丁目25-12 Famビル2F