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2017-01-04 勝てる!中国インバウンド情報 vol.2

意外と知らない越境EC成功への鍵と、中国の実情



 



こんにちは。株式会社ENJOY JAPAN代表取締役のク・シイです。



中国のインバウンドにおいて、最近メディアでも注目を集めているキーワードといえば「越境電子商取引(以下、 越境 EC)」ですね。急成長を遂げている越境ECの分野でビジネスモデルと現状、そしてビジネスを成功させるポイントを、中国の実情とともにお伝えします。



 1、   越境ECのビジネスモデルと現状



「越境EC」とは「国をまたいだ電子商取引」のこと、つまりは海外向けのインターネット通販のことを意味します。



中国電子商務研究センターによると、2015 年の越境ECによる取引総額は前年比28.6%増の54,000億元、日本円にして約864,000億円(1元 =16円)となりました。201648日に越境ECが新制度に移行されることが発表されましたが、施行は一年延期となっています。※ただし、既に一部適用。自由貿易区の政策の強みの一つとして、越境ECがあります。現在、中国国内において10カ所の自由貿易区を定め、自由貿易区内での個人消費者向けインターネット通販における保税のスキームを認可しました。それにより、中国現地での輸入許可・関税・各種販売許可などの貿易障壁が大幅に軽減されることとなりました。



越境ECには大きく分けて2つのモデルがあります。



 1:直送モデル



日本国内の倉庫から中国の個人消費者に、商品を直送するモデル



メリット:許可リストに記載されている商品であれば全て対象。中国国内に在庫は確保するなどの手間がない。



デメリット:送料が割高になることと、発送期間が多少かかることで、消費者購入時の障壁となる。



 2:保税区モデル



日本から発送された商品を、中国現地にある越境ECサイト管轄の自由貿易区(保税区)の倉庫(保税区倉庫)に一旦保管し、その後、随時、中国の個人消費者に中国現地の国内輸送にて商品を発送するモデル



メリット:送料が割安になる、発送期間も短くなる。



デメリット:直送モデルに比べ、対象商品が限られてしまう。




 2、   中国国内における越境ECへの反応



現在、中国国内では越境ECのあり方について越境ECの管理部門内で意見が2分しています。



    越境EC制度緩和派越境ECによって一般貿易ではできないことを実現していきたいと考えている、対外開放的な立場です。

 一般貿易においては、現状以下のような問題があります。



1、       物品により申請料金が高い場合がある。



2、       申請に時間がかかる。三年以上かかる場合も。



3、       申請が通った後も、通関検査でさらに時間がかかる。



 このように時間とコストが膨大にかかる可能性が高いため、大量購入に向かないもの、または消費期限に限りのある生鮮品や食品などは一般貿易での購入が難しい現状があります。その点、越境ECではコンテナ等での大量輸出入が不要であり、手続きもスピーディに行われるため、上記のような今までは一般貿易では手に入れることが難しかったものを簡単に手に入れることができるようになります。現在越境ECを行っている企業やこれから参入を検討している企業、さらには一般の消費者も、海外に出向かなくとも外国製品を購入することができるため、越境ECのシステムに期待を寄せているのです。



    越境EC制度厳格化派



一般貿易で推奨していない貿易に対応する為の制度、越境ECの現状の制度に対しての問題点を懸念している立場です。越境ECモデルが出来上がってから以下のような問題が懸念されるようになりました。                

 1、       申請の簡略化により、簡単な審査で大量の不良な製品が入ってきてしまうようになった



 2、       現行の制度において、数々の不正が報告されている(保税庫の不正利用など)



 3、       一般貿易で徴収できていた税金が徴収できなくなった



このような理由によって中国側に不利益を生むことのないよう、制度の厳格化を望んでいます。



 中国国内でも議論が活発化していますが、ENJOY
JAPAN
としては中国の越境ECのビジネスモデルは対外開放に向かっていくと分析しています。理由は、中国の消費者が海外製品を強く望んでいるという背景があることと自由貿易区の存在意義を否定する恐れが出てきてしまう為、越境EC制度を緩和せざるをえないはずだからです。



 3、   越境EC参入のポイント



越境ECを成功に導くために大きなポイントとなるのが、中国国内における物流ルートの確保と通関の簡略化です。どんなにインターネット環境が整い、いつ、どこででも、誰でもがショッピングをできるシステムが確立されたとしても、その商品の物流コストを安く、そしてスムーズにお客様の手元に届かなくては意味がありません。中国への輸出の際に、ポイントになってくるのはまさに日本から中国へ輸出する物流ルートとその輸出された商品を管理する際の通関ルートが非常大変なのです。どんなに良い商品でも通関できなければ、中国国内に入れることはできません。まさに、越境ECを行う際の大きなポイントになるでしょう。



 4、   越境ECの成功と失敗を分ける鍵



日本では新制度への移行によってインターネットでの販売に大きな注目が集まっており、議論が活発化しています。しかし、インターネット販売のスキームだけではなく、「中国での物流と通関手続きをいかに簡略化出来るか」が大きなポイントとなる点はあまり論じられていません。中国のビジネスモデルは日本とは全く異なります。越境ECで失敗する大きな理由の一つに、日本企業が単独で中国市場でビジネスを展開するケースが挙げられます。日本と中国におけるビジネスモデルの違いを理解した上で、日本・中国ともにメリットのある形でビジネスを進めるためには、中国国内でビジネスを展開している企業をパートナーとして選ぶことが大切なポイントとなるでしょう。


5、 ENJOYJAPANの越境ECにおける取組み


ENJOYJAPANでは越境ECを活用したビジネスモデルの展開を考えています。代表である私ク・シイは上海出身であるため、東京と上海にオフィスを構え、中国メディアを活用したマーケティングや中国への企業の進出のコンサルティングを行ってきました。今後、越境ECにおける需要はさらに高まってくるのは間違いありません。そこで、中国(特に上海)の物流をおさえていくことは、我々ENJOY JAPANにとって、非常に大きな強みになっていくと考えております。そこでENJOY
JAPAN
2016年、東方通商株式会社を設立いたしました。東方通商株式会社は東方航空の物流における日本の総窓口として、日本国内、中国国内の物流と通関手続きを一括で行います。その取締役に、私ク・シイが就任いたしました。東方航空は中国のマーケットのメインである上海の物流においてNo.1の輸送能力を有している航空会社グループです。今後を見据え、越境ECにおける日本の物流の課題を大きく解決する可能性がある日本の窓口として、大きな役割を担う企業になるのは間違いありません。東方通商株式会社を設立したことで、ENJOY JAPANでは越境ECにおける物流から販売サイトまで一貫してサポートできるようになります。



中国への物流、また中国国内での販売サイトとの連携が課題だと感じている日本企業は少なくありません。その解決策となるべく、我々の存在意義が試される良い機会だと思っています。ぜひご相談ください。


【本件に関するお問い合わせ】

株式会社 ENJOY JAPAN 広報担当 福島

電話 03-6380-1930(直通)