世界の旅行市場がほぼ正常化した2023年。日本に最も多く旅行に来た人数が多いのは韓国となりました。旅行消費額についても台湾、中国に次いで3位となり、インバウンド対策をするのに重要な国となりました。
このコラムでは、訪日韓国人観光客の特徴や、どのように旅行の情報を収集しているのかに加えて、韓国の文化や行事などを紹介し、近いようで意外と知らないことが多い韓国について紹介をします。

訪日韓国人向けのマーケティングについて動画でも解説しております。ぜひご覧ください。

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訪日韓国人観光客の概要

2023年12月訪日外客数(JNTO推計値)_図1
(参照)JNTO月次報告2023年12月推計値(2024年1月17日発表)

日本政府観光局(JNTO)によると、2023年1~12月の訪日外客の総数は25,066,100人で、そのうち大韓民国(以下:韓国)が6,958,500人と約700万人で1位となりました。
2位の台湾の420万と比べても非常に多くの方が訪日していることが分かります。

韓国の基本情報

韓国の人口は5,156万人(2023年韓国統計庁調べ)でちょうど日本の半分ぐらいです。経済も豊かで「名目GDP」は1兆6,643億ドルですが、国民一人当たりに換算すると3万2,418ドルと日本に迫りつつあります。(【参考】日本国民一人当たりのGDP:3万3,854ドル)
韓国では全人口のうち約50%が宗教に入信していて、そのうちの約半数が「仏教」または「キリスト教」に属しています。後述しますが、旧正月や秋夕など儒教に基づく行事から、釈迦誕生日やクリスマスは国民の休日になるなど韓国人にとって宗教は身近な存在となっています。

韓国人の国民性

  • せっかちで、「食事やショッピングのために行列を作る」など待つことや並ぶことが苦手です。「빨리빨리(パリパリ)/早く早く」という文化が根付いており何事も早ければ良いという考えがあります。日本はサービスを重視するのに対し、韓国はスピードを重視します。
  • 韓国では儒教の教えを受け継いでいて、特に上下関係ではそれが顕著です。年長者や社会的地位の高い人など、目上の人を敬うことが大切とされています。特に年齢が上下関係を決める大切な要素のため、初対面でも年齢を確認し、自分より1歳でも年上であれば先輩として敬語を使って接することもよくあります。
  • 一目でわかる完璧を求める国民性があり、就職活動においても「スペック採用」と呼ばれる学歴や資格などの個人が持つ能力が重要視されます。その結果、外見も競争力の一つであると考えられ、見た目にもこだわる傾向が強く見られます。

決済方法

韓国のキャッシュレス比率は約95%で、世界で最もキャッシュレス化が進んでいると言われていています。先程説明したNaver PayやKAKAO PayなどQRコード決済もありますが、韓国では政府主導でクレジットカードの利用促進の施策を行ってきたため、クレジットカード決済が主流で、ほとんどの場所で利用が可能です。インバウンド需要に向けて、キャッシュレス決済への対応はとても重要です。

韓国人観光客が情報収集に使用するメディア

韓国でも当然ながらWEBでの情報収集が基本で、特にSNSが中心となっています。

YouTube

日本と同様に、最近ではテレビよりもYouTubeを多く見るという方が多くなっています。また、検索サイトとしても利用されており、知りたいことがあればまずはYouTubeで検索をして情報を探すという使い方をされています。
日本旅行についての動画をアップしている方も非常に多いため、日本での行き先や、買物情報、グルメ情報などが探されています。

Instagram

韓国におけるインスタグラムの月間利用者は日本の1.6倍と言われていて、検索などのツールとして若い世代を中心に利用されています。韓国の若者は自分を被写体として写真を撮影することも好きで、テキストより写真や動画を好む傾向にあるのでTwitterなどよりもInstagramが人気を博しています。

KakaoTalk(カカオトーク)

日本ではチャットアプリとして「LINE」がよく使われていますが、韓国では「Kakao Talk」というメッセージアプリが主流です。InstagramのようなSNS「カカオストーリー」やタクシーの配車機能なども備わっており、カカオトークを開けば生活のあらゆることができ、今では「国民的SNS」と呼ばれるほどになっています。

マーケティング活用方法としては、公式アカウントを開設して情報発信をすることが有効です。また、Daum(ダウム)というNaver、Googleに次いで韓国で3番目に利用されている検索エンジンが搭載されており、Daumでリスティング広告を出稿することも有効です。

NAVERブログ

日本においての検索エンジンの代表格と言えば「Google」ですが、韓国では「NAVER」が大きなシェアをもっていて、情報を調べる検索やSNSで情報収集をして気になったモノなどを購入する段階で利用されています。
検索をした際にNaverブログの記事が多く表示されるため、ブログが今も重要な情報収集メディアとなっています。
ただし、10代や20代の方を中心にGoogleを利用する方が増えております。

まとめ

韓国人観光客はリピーターの方が多く、日本人以上に日本の観光地の情報に詳しい方が多くいます。日本の情報も非常に多くSNSを中心に発信されており、いかにその中で目を引くか、見つけてもらえるかを考えて発信する必要があります。韓国人観光客向けにプロモーションをお考えの場合は、一度ご相談ください。

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この記事を書いた人

ENJOY JAPAN 編集部

変化の早い中国のマーケティング情報を、「早く」「わかりやすく」をモットーに弊社メンバーや専門家などのチームで記事を執筆しています。

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