株式会社三越伊勢丹
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世界の旅行市場がほぼ正常化した2023年。日本に最も多く旅行に来た人数が多いのは韓国となりました。旅行消費額についても台湾、中国に次いで3位となり、インバウンド対策をするのに重要な国となりました。
このコラムでは、訪日韓国人観光客の特徴や、どのように旅行の情報を収集しているのかに加えて、韓国の文化や行事などを紹介し、近いようで意外と知らないことが多い韓国について紹介をします。
2025年の訪日韓国人は9,459,600人で訪日外客数最多国となり、旅行消費額も9800億円と過去最高を更新しました。
圧倒的ボリュームを誇る韓国市場の最新トレンドから、1人あたり約10万円の消費内訳、リピーターを地方へ呼ぶSNS戦略まで、最新データに基づき徹底解説します。
目次
訪日韓国人向けのマーケティングについて動画でも解説しております。ぜひご覧ください。

日本政府観光局(JNTO)によると、2023年1~12月の訪日外客の総数は25,066,100人で、そのうち大韓民国(以下:韓国)が6,958,500人と約700万人で1位となりました。
2位の台湾の420万と比べても非常に多くの方が訪日していることが分かります。

2025年のインバウンド市場において、韓国は他の追随を許さない圧倒的な存在感を示しました。
日本政府観光局(JNTO)の統計によると、年間の訪日韓国人数は9,459,600人に達し、国・地域別で1位となりました。
これは、2位の中国(約909万人)や3位の台湾(約676万人)を大きく引き離す数字です。人口約5,100万人の韓国において、年間で約5人に1人が日本を訪れている計算になります。この爆発的な伸びの背景には、記録的な円安の継続に加え、地方空港への新規就航や増便が相次いだことで、日本が「最も身近で安価に楽しめる海外旅行先」として完全に定着したことがあります。
もはや韓国人観光客にとって、日本旅行は特別なイベントではなく、「週末に少し遠出する」ような日常の選択肢となっています。
この膨大な客数をいかに自社や自地域へ取り込むかが、2026年のインバウンド成功の絶対条件です。

客数だけでなく、消費の勢いも凄まじいものがあります。
2025年の訪日韓国人による旅行消費額は9,864億円と、1兆円に迫る勢いで過去最高を更新しました。
1人あたりの旅行支出は約10万4,000円となっており、欧米圏や中国と比較すると単価は低めに見えます。
しかし、これは「短期間・高頻度」で訪れるリピーターが多いためです。
支出の内訳を見ると、宿泊費(約3.2万円)、飲食費(約2.5万円)、買物代(約2.4万円)がバランスよく配分されており、日常的な旅行だからこそ、滞在中の食や体験に惜しみなくお金を使う傾向が見て取れます。
特に最近では、有名ブランド品だけでなく、日本のドラッグストアやコンビニで買える「日常の良質な品々」をSNSでリサーチし、指名買いするスタイルが主流です。
1回あたりの単価は控えめでも、年間945万人という母数を考えれば、その経済波及効果は計り知れません。
韓国の人口は5,156万人(2023年韓国統計庁調べ)でちょうど日本の半分ぐらいです。経済も豊かで「名目GDP」は1兆6,643億ドルですが、国民一人当たりに換算すると3万2,418ドルと日本に迫りつつあります。(【参考】日本国民一人当たりのGDP:3万3,854ドル)
韓国では全人口のうち約50%が宗教に入信していて、そのうちの約半数が「仏教」または「キリスト教」に属しています。後述しますが、旧正月や秋夕など儒教に基づく行事から、釈迦誕生日やクリスマスは国民の休日になるなど韓国人にとって宗教は身近な存在となっています。
韓国人観光客は、旅行前の情報収集に非常に時間をかける傾向があります。特にデジタルリテラシーが高く、複数のメディアを組み合わせて意思決定を行います。
一般的な行動フローとしては、
という流れが主流です。
観光庁の調査においても、訪日前の情報源として「SNS」「動画サイト」「個人ブログ」などのデジタルメディアの利用率が高い傾向が示されています。
ここで重要なのは、「一つの媒体だけで意思決定しない」という点です。
SNSで見つけても、情報が少なければ別の媒体で裏付けを取り、納得した上で訪問を決めます。
つまり、企業側は単一のプラットフォームだけではなく、「複数メディアでの一貫した情報発信」が求められます。
韓国でも当然ながらWEBでの情報収集が基本で、特にSNSが中心となっています。

日本においての検索エンジンの代表格と言えば「Google」ですが、韓国では「NAVER」が大きなシェアをもっていて、情報を調べる検索やSNSで情報収集をして気になったモノなどを購入する段階で利用されています。
検索をした際にNaverブログの記事が多く表示されるため、ブログが今も重要な情報収集メディアとなっています。
ただし、10代や20代の方を中心にGoogleを利用する方が増えております。

日本と同様に、最近ではテレビよりもYouTubeを多く見るという方が多くなっています。また、検索サイトとしても利用されており、知りたいことがあればまずはYouTubeで検索をして情報を探すという使い方をされています。
日本旅行についての動画をアップしている方も非常に多いため、日本での行き先や、買物情報、グルメ情報などが探されています。

韓国におけるインスタグラムの月間利用者は日本の1.6倍と言われていて、検索などのツールとして若い世代を中心に利用されています。韓国の若者は自分を被写体として写真を撮影することも好きで、テキストより写真や動画を好む傾向にあるのでTwitterなどよりもInstagramが人気を博しています。

日本ではチャットアプリとして「LINE」がよく使われていますが、韓国では「Kakao Talk」というメッセージアプリが主流です。InstagramのようなSNS「カカオストーリー」やタクシーの配車機能なども備わっており、カカオトークを開けば生活のあらゆることができ、今では「国民的SNS」と呼ばれるほどになっています。
マーケティング活用方法としては、公式アカウントを開設して情報発信をすることが有効です。また、Daum(ダウム)というNaver、Googleに次いで韓国で3番目に利用されている検索エンジンが搭載されており、Daumでリスティング広告を出稿することも有効です。

韓国のキャッシュレス比率は約99%で、世界で最もキャッシュレス化が進んでいると言われていています。先程説明したNaver PayやKAKAO PayなどQRコード決済もありますが、韓国では政府主導でクレジットカードの利用促進の施策を行ってきたため、クレジットカード決済が主流で、ほとんどの場所で利用が可能です。インバウンド需要に向けて、キャッシュレス決済への対応はとても重要です。

韓国人観光客はリピーターの方が多く、日本人以上に日本の観光地の情報に詳しい方が多くいます。日本の情報も非常に多くSNSを中心に発信されており、いかにその中で目を引くか、見つけてもらえるかを考えて発信する必要があります。韓国人観光客向けにプロモーションをお考えの場合は、一度ご相談ください。
「何から始めるべきか分からない」「社内でどう説明すればいいか悩んでいる」
そんな段階からでも大丈夫です。
現状やご予算感を伺ったうえで、貴社にとって現実的な選択肢をご一緒に整理します。
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