中国人観光客が日本旅行の情報収集に使うメディアとSNSについてアンケート調査を実施しました。大まかな実施結果は以下の通りです。

  • 旅マエ(認知)第1位 抖音(ドウイン)、第2位 小紅書(RED)
  • 旅マエ(検索・比較)第1位 抖音(ドウイン)、第2位 小紅書(RED)
  • 旅ナカ(商品情報)第1位 抖音(ドウイン)、第2位 小紅書(RED)
  • 旅アト(情報共有)第1位 抖音(ドウイン)、第2位 小紅書(RED)
  • 微博(Weibo)は4番手、訪日旅行意向者の86%はクーポン利用意向あり

今回はこのアンケート調査をもとに、旅マエでのSNS・WEB利用状況、旅ナカ(訪日時)でのSNS・WEB利用状況、旅アトでのSNS・WEB利用状況の集計結果をご報告いたします。

中国人向け海外旅行に関する意識調査アンケートの概要

調査元:株式会社ENJOY JAPAN
対象:中国在住の中国人
集計方法:WEBアンケート調査
有効回答数:1140名
実施日:2023年3月13日から19日まで
対象エリア:一線・二線都市
対象年齢:18~49歳

併せて読みたい記事

調査背景

4月5日から、中国への水際対策がより緩和され、5月8日には、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じ5類移行に伴い、水際措置も終了する。いよいよ、中国人旅行者の訪日が本格化することが予測されます。そこで、当社では、今回は、中国人の訪日旅行解禁に備え、中国人のSNS・WEBメディアの利用状況を調査いたしました。旅マエでのSNS・WEB利用状況、旅ナカ(訪日時)でのSNS・WEB利用状況、旅アトでのSNS・WEB利用状況をそれぞれ、調査いたしました。

質問項目

アンケート調査で以下の14つの質問を行いました。

  1. 海外旅行をする際に、海外旅行先の情報取得する上で、旅行前にどのメディアから情報を取得しますか?
  2. 知名度の低い(もしくは、あまり知らない)ブランド(企業) の商品情報を知るきっかけとなるメディアはどれですか?
  3. 知名度の低い(もしくは、あまり知らない)ブランド(企業) の商品情報を知るきっかけとなるメディアはどれですか?
  4. 興味・関心商品があった際に、詳細な情報(商品情報)を検索、比較検討するメディアはどれですか?
  5. (旅行先で日本を選択した方のみ)訪日旅行中で、観光・レジャー情報を取得する際に使用するアプリ、SNS、WEB等はどれですか?
  6. (旅行先で日本を選択した方のみ)訪日旅行中で、購入したい商品情報を取得する際に使用するアプリ、SNS、WEB等はどれですか?
  7. (旅行先で日本を選択した方のみ)訪日旅行中で、ホテル滞在中などの余暇時間や移動時間などの空いている時間で、使用するアプリ、SNS、WEB等はどれですか?
  8. (旅行先で日本を選択した方のみ)あなたはどのような方法で購買店舗を決めますか?
  9. (旅行先で日本を選択した方のみ)商品を購入する際に、(買い物時に利用できる)クーポンを利用しますか?
  10. (旅行先で日本を選択した方のみ)訪日旅行中で、商品の購入したい店舗(場所)の情報を取得する際に使用するアプリ、SNS、WEB等はどれですか?
  11. (旅行先で日本を選択した方のみ)商品を購入する際に、クーポン(買い物時に利用できる)を利用しますか?
  12. 商品購入時に、商品情報をあなたは共有しますか?
  13. (商品情報を共有すると選択した方のみ)どのSNSであなたは商品情報を共有しますか?
  14. 旅行中に購入した商品を帰国後にもう一度購入したいと思った時、どのような手段で購入しますか?

調査内容①|商品認知メディア

調査内容① ~商品認知メディア~
質問 ※複数回答可、N=1140

:知名度の低い(もしくは、あまり知らない)ブランド(企業)  の商品情報を知るきっかけとなるメディアは?

:知名度の低い(もしくは、あまり知らない)ブランド(企業)  の商品情報を知るきっかけとなるメディアは?

中国人が商品を認知するきっかけとなったメディアは、第1位:抖音(ドウイン)、第2位:小紅書(RED)、第3位:微信(WeChat)、第4位:微博(Weibo)、第5位:大衆点評という結果となりました。

調査内容②|比較検討メディア

調査内容② ~比較検討メディア~
質問 ※複数回答可、N=1140

興味・関心商品があった際に、詳細な情報(商品情報)を検索、比較検討するメディアはどれですか?

比較検討メディアとしては、第1位:抖音(ドウイン)、第2位:小紅書(RED)、第3位:微信(WeChat)、第4位:微博(Weibo)、第5位:大衆点評という結果となりました。

調査内容③|(訪日時)商品情報取得メディア

■調査内容③ ~(訪日時)商品情報取得メディア~
質問 ※複数回答可、N=871

(旅行先で日本を選択した方のみ)訪日旅行中で、購入したい商品情報を取得する際に使用するアプリ、SNS、WEB等はどれですか?

日本に旅行している際に商品情報の取得先メディアには、第1位:抖音(ドウイン)、第2位:小紅書(RED)、第3位:微信(WeChat)、第4位:微博(Weibo)、第5位:携程(Ctrip)という結果となりました。

調査内容④|購買商品の共有メディア

調査内容④ ~購買商品の共有メディア~
質問 ※複数回答可、N=923

(商品情報を共有すると選択した方のみ)どのSNS・WEBメディアであなたは商品情報を共有しますか?

購買した商品をシェア(情報共有)するSNSメディアは、第1位:抖音(ドウイン)、第2位:小紅書(RED)、第3位:微博(Weibo)、第4位:微信(WeChat)、第5位:ビリビリ動画という結果となりました。

調査内容⑤|クーポン利用意向率

調査内容⑤ ~クーポン利用意向率~訪日旅行意向者の86%がクーポンを利用すると回答。
質問 ※複数回答可、N=871

(旅行先で日本を選択した方のみ)商品を購入する際に、(買い物時に利用できる)クーポンを利用しますか?

日本の旅行者の86%が「クーポンを利用する」と回答しています。この結果から中国人をはじめとした海外の観光客のインバウンド対策としてクーポンを利用したマーケティングは検討すべきと言えます。

【動画も必見!】訪日中国人観光客が参考にしているSNSとは⁉

YouTubeでも訪日中国人観光客が参考にしているSNSについてご紹介しています。

調査についてのお問い合わせ

調査結果をご入用の際には、以下のお問合せ先までご連絡ください。

株式会社ENJOY JAPAN
中国マーケティング事業部
担当:中山(なかやま)

併せて読みたい記事

この記事を書いた人

中山 隆央(Nakayama-Takao)

中山 隆央(Nakayama Takao)

2008年、株式会社東急エージェンシー入社。国内企業・外資企業を担当し、2016年より30歳(当時最年少)にて部長職として、営業部門を統括。2017年より、ENJOY JAPANに参画し、日本企業の中国市場展開(マーケティング・越境EC)、中国企業(エンターテインメント系)の日本進出を担当。

≫このライターの記事を読む