中国WEBトレンドは非常に移り変わりが激しく、常に新しい情報をキャッチしていなければなりません。
今回は、「2021年1月最新版の中国アプリ人気ランキングTOP10をテーマに、月間アクティブユーザー数順に紹介」いたします。
2021年1月、中国アプリ人気ランキングTOP10
2021年1月、中国アプリ人気ランキングはこちらを参考にさせていただきました。こちらのランキングを参考に、月間アクティブユーザー(MAU)が多い順にアプリの概要をご紹介していきます。
※【参照】1月份豆瓣app的月活排行第260位,活跃人数1021.9万…
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第1位:微信(weixin)
2021年1月の月間アクティブユーザー数が9.9億人で第1位に輝いたのが微信(WECHAT)です。
微信はIT企業テンセント社が作った中国で最も使われている無料チャットアプリで、友達とチャットが出来るほか、ミニプログラムでゲームをしたり、買い物したり、動画を視聴したりすることも出来ます。また、2020年12月からライブコマースの機能もリリースされました。
微信のライブコマース機能について、下記の記事で詳細を説明しています。
※微信の「视频号」がバージョンアップしました!https://note.com/hashimotochan/n/nc7ffb94e673a(外部リンク)
第2位:支付宝(アリペイ)
第2位は月間アクティブユーザー数8.3億人の決済アプリ支付宝(Alipay)です。近年、日本でも多くの店舗が支付宝(Alipay)の利用が出来るようになっています。 中国ではオンラインショッピング、配車サービス、出前サービスが盛んでいるため、キャッシュレスが進んでいます。
支付宝(Alipay)は、アリババ・グループのQR・バーコード決済サービスで、WechatPayと並んで中国で最も使われている決済アプリです。
第3位:手机淘宝(タオバオモバイル版)
第3位は月間アクティブユーザー数7.9億人のECプラットフォーム「淘宝(タオバオ)」です。
近年、中国ではオンラインショッピングが流行るようになり、「W11」、「618」、「女王節」などのECセールイベントは日本でも報道されるほど盛り上がりを見せています
淘宝はアリババ・グループのショッピングサイトで、日本でいうと、楽天やアマゾンのような存在です。中国におけるEC市場の取引総額約80%以上のシェアを占めています。個人でも出店ができるため、以前は偽物ブランド品が出回っていましたが、正規ブランドだけを取り扱う「天猫(Tmall)」が誕生してから、偽物ブランド品は大幅に減少しました。
また、サイズが合うかどうか、瑕疵品かどうか、商品の詳細が知りたいなど、消費者が抱える悩みを解決する策として、「淘宝直播(タオバオLIVE)」というライブコマースサービスがリリースされ、
今では消費者の購買意欲を高めるために、ブランド側は芸能人や人気KOLをライブコマースに起用し、集客プロモーションとして利用されています。
youtubeチャンネルでアリババ・グループを紹介
アリババ・グループについて、下記のyoutubeチャンネルで詳細を説明しています。
※【5分でわかる】何てったって中国No1!アリババ・グループを徹底解剖!
第4位:拼多多(ピンドゥオドゥオ)
第4位は月間アクティブユーザー数7.1億人のECプラットフォーム「拼多多(pinduoduo/ピンドゥオドゥオ)」です。2020年5月頃、「拼多多」は2週間連続で株価が上昇し、時価総額718億ドルのJDを抜いて、時価総額737億ドルの成績で中国ECプラットフォーム業界の第2位となりました。
「拼多多」はユーザー間での共同購入により安く商品を購入できるというのが特徴で、メインユーザー層は、お得に買い物がしたいという年配のユーザーになっています。そして、「拼多多」は現在、米国、英国、ドイツ、日本に拠点を置き、毎月100%の高い伸びを見せています。今後さらなる拡大のために越境ECに力を入れ、3年間で出店企業を50万社と目標にしているようです。
youtubeチャンネルで拼多多(ピンドゥオドゥオ)を紹介
「拼多多(ピンドゥオドゥオ)」について、下記のyoutubeチャンネルで詳細を説明しています。
※今、中国で最も勢いがあるECプラットフォーム「拼多多」を詳しく解説!
第5位:抖音(TikTok本土版)
第5位は月間アクティブユーザー数6.5億人のショート動画アプリ「抖音(Douyin)」です。抖音(Douyin)はTikTokの中国版で、2016年にローンチされて以来、中国で最も人気のあるショート動画アプリとなっています。
抖音ユーザーは一、二線の都市部に住んでいて年齢層が比較的に若いユーザーが中心となっています。さらに2019年末からEC事業、2021年1月には決済業界と立て続けに新サービスをリリースし、勢いを増しています。
抖音のEC事業と抖音支付(TikTokPAY)を紹介
抖音のEC事業と決済事業については、下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:抖音(Douyin)のEC「抖音小店」とは?「興味EC」についても解説
関連記事:TikTokが決済業界へ!Douyinpayを速攻解説
第6位:爱奇艺(iQiyi/アイチーイー)
第6位は月間アクティブユーザー数6.5億人の動画サイト「爱奇艺(iQiyi)」です。爱奇艺(iQiyi)は、映画、ドラマ、アニメ、バラエティー番組などを視聴できる動画サイトで、日本で言うと、「ネットフリックス」、「フール―」、「U-NEXT」に似たような存在です。
近年、爱奇艺(iQiyi)は「青春有你(youth with you)」、「中国新说唱(Rap of china)」などの現在中国で大ヒットしているオーディション番組を自社で製作、放送しているため人気が上昇しています。
第7位:QQ
第7位は月間アクティブユーザー数6.3億人のメッセージアプリ「QQ」です。
QQもテンセント社が作った無料チャットアプリで、微信と比べると、QQは比較的古くから使われていたメッセンジャーソフトです。
多くの中国人はかつてQQを使っていましたが、微信がリリースされてからはQQにはアカウントを残したまま、日常的に連絡取り合うのを微信にしています。また、QQには「QQ空間(Q Zone)」というSNS機能があり、そこでテキストや写真を投稿したり、独自のバーチャルキャラクターを作ったり、ゲームしたりなど、様々なことが出来ます。
第8位:腾讯视频(テンセントビデオ)
第8位は月間アクティブユーザー数5.6億人の動画サイト「腾讯视频(テンセントビデオ)」です。
腾讯视频もテンセントが運営する爱奇艺と中国で1、2位を争う動画配信サービスです。中国人であれば知らない人はいないほど広まっています。
世界各国の作品が見れるほか、腾讯视频が制作費を投じたオリジナル作品も数多く放送されているため、高い人気を集めています。
第9位:搜狗输入法(Sougouインプットメソッド)
第9位は月間アクティブユーザー数4.9億人のスマホ用入力ツール「搜狗输入法(Sougouインプットメソッド)」です。「搜狗输入法」は、中国の検索エンジンである「搜狗(sougou)」が提供する中国語入力システムで、PC端末とモバイル端末の2種類があります。顔文字や絵文字のバリエーションが豊富で、キーボードの着せ替えまで出来るのが魅力のため、中国でもっとも多く使われているキーボードアプリです
第10位:百度(Baidu)
第10位は月間アクティブユーザー数4.7億人の検索エンジン「百度(Baidu)」です。百度は中国でナンバーワンの検索エンジンで、中国版Googleとも言われています。1日の平均検索回数が100億回以上で、中国人ユーザーの約90%がBaidu(百度)を利用しています。百度はただ単に検索エンジンとして使われるのではなく「百度新闻(ニュース)」「百度贴吧(SNS)」「hao123(ナビゲーションサイト)」など、百度が展開している様々なサービスも利用できます。
まとめ
以上、2021年1月での中国人気アプリTOP10のご紹介でした。影響力が落ちているとはいえ、百度が10位以内を維持し、ランキング常連だった微博(weibo)が10位圏内から消えてしまいました。ランキングは定期的に発表していきますので、皆様の中国マーケティング活動のお役に立てると幸いです。
また、SNSのみに限定して、各アプリのユーザー数やMAU数(月間利用者数)をまとめた記事も公開しております。紹介している情報をまとめた資料も無料でダウンロードできるようになっており、きっと役立つと思いますので是非こちらもご覧ください!
この記事を書いた人
変化の早い中国のマーケティング情報を、「早く」「わかりやすく」をモットーに弊社メンバーや専門家などのチームで記事を執筆しています。