海外市場への進出を目指す日本企業は、コロナ以前の訪日客数が年々増加していて、距離が近い、親日として有名、日本の文化を受け入れる土壌が出来上がっている、などの理由で足がかりとして台湾市場を選ぶことが多いようです。ただし、交流が深い日本と台湾の間でも、考え方、価値観とネット事情などには当然ですが日本との違いが多くあります。

今回は台湾でPRするときに一番重要とされるネットやSNS事情について説明します。台湾向け越境ECや、訪日インバウンドのプロモーションを検討されている方は、是非ご一読ください。

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台湾 訪日インバウンド市場

親日国と知られる台湾の人口はおよそ2,300万人、コロナ前の2019年には日本を訪れた台湾人はなんと489.1万人、中国、韓国に次いで、訪日外国人全体の3位になり、15.3%を占めました。

目的地別でみると台湾出国人数の1位が日本となっており、台湾人の中で平均5人の中に1人は日本へ旅行するという結果です。同じ2019年の日本人の訪台人数は約217万人(全人口の約1.7%)ですので、この数字と比較すると、台湾人が日本に訪れる割合が高いのが一目瞭然です。台湾と日本の間の歴史は長く、1895年~1945年までの50年間は日本が台湾を統治したこともあり、政府、民間、両面での交流が現在でも活発となっています。

台湾出国人数 日本が1位の背景

50年の日本統治期間に、日本式の教育と政策の影響を受け、高齢者の中には現在でも日本語を話せる方もいます。日常生活で日本語をそのまま使う場合もありますし、残されている日本時代の建築、神社などが台湾の街の景色に溶け込み、もはや生活の一部のようになっているため、日本に対して親近感を持つ人が少なくありません。

40~50歳代くらいの世代は親の世代から日本の話を聞きながら、日本のドラマ・映画・音楽などの影響を受けつつ、日本との交流を続けています。30代以下の若い世代は、インターネットを通じて、リアルタイムで日本の最新情報をチェックしており、日本のアニメ・デザイン・旅行情報・ライフスタイルなど、画像・文字・映像を通じて交流がますます深くなっています。日本人があまり訪れないスポットなのに、台湾人の観光客がわざわざ足を運ぶというニュースをよく見かけます。日本人が台湾に行くと大正・昭和のレトロな雰囲気を感じ、どこか懐かしい気分になる方がいます。その一方、台湾人が日本に来ると見慣れた景色もあれば、台湾にはない雪景色などの自然風景、グルメ、あるいは日本の流行最先端を体験するなど様々な楽しみ方があるので、リピート率も高いです。

台湾のインバウンドマーケティングに興味がございましたら下記の記事もご覧ください。

※関連記事:台湾人観光客のインバウンドマーケティング【市場と集客方法を解説】

台湾ではスマートフォンとSNSの使用率が極めて高い

日本でインターネットの使用者は93%に対し、SNSの使用者は74%。その一方、台湾のインターネット使用者は90%で、SNSの使用者は82%にも及ぶ。日本の携帯使用者は94%にも関わらず、スマートフォンの使用者は89.6%にとどまり、デスクトップは74.6%。台湾の携帯使用者は98.7%に対し、スマートフォンの使用者も98.7%。

ほとんどの人がスマートフォンを使っています。デスクトップは71.8%になります。以上のデータを見ると台湾でプロモーションをする際に、日本と違ってスマホ版のサイトレイアウトを考えなければなりません。また、携帯を使用するときのスムーズ度も重要となります。

日本のデバイス使用率

引用元:DIGITAL 2021: JAPAN

台湾のデバイス使用率

引用元:DIGITAL 2021: TAIWAN

台湾のSNS利用分析

台湾人がデバイスを使用する平均時間

引用元:DIGITAL 2021: TAIWAN

DATEREPORTALによると、台湾の16歳〜64歳のネットユーザーを対象としたデータで、最も利用時間が多いのはインターネットで、一日あたり8時間ほど利用しています。

インターネット利用の内訳は、ソーシャルメディア(1時間56分)、ネットニュース(1時間14分)、ミュージックストリーミングサービス(1時間5分)、テレビゲーム(40分)、ポッドキャスト(25分)ということです。

台湾でよく使用されているSNSランキング

引用元:DIGITAL 2021: TAIWAN

台湾で使用されているSNS 1位:Youtube

現在台湾で最も使われているSNSはYouTubeで、台湾のネットユーザー数に対して89.6%が利用しています。つまりYouTubeで広告をみる可能性を持つ人は、1920万人に及びます。

台湾の人々は暇つぶしにYouTubeで面白い動画・ドラマ・音楽の映像を検索することが多く、フォローしてるユーチューバーの動画もよく見ます。ブランド、メディア、芸能人を除いても、現在台湾では100万人のフォロワーを超えるユーチューバーが50人以上もいます。

台湾ユーチューバーの収入源は大きく2種類あります。一つは視聴数でYouTubeからの広告収入をもらう方法、もう1つはスポンサーの依頼で作成したタイアップ動画投稿で広告費をもらう方法です。YouTubeだけではなく、その他のSNSでも言えることですが、台湾の人々はあからさまな広告タイアップ投稿には敏感に反応することが多くあまり好みません。インフルエンサーを選択するときは、タイアップ投稿の比率を事前に調べることをお勧めします。

台湾で使用されているSNS 2位:Facebook

台湾でフェイスブックの投稿タイプによるエンゲージメント率
引用元:DIGITAL 2021: TAIWAN

第二位はFacebookで89.2%、換算すると約2000万人以上の台湾人がFacebookを使っています。その内、98.7%以上の人がスマートフォンを通じて使っています。

ユーザーの中で最も使用率が高いのが25〜34才で次いで35〜44才、若い世代の18〜24才は第三位になります。55歳以上の人たちの利用者は少なくないので、全年齢層において大きな差はないと思われます。

Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグ曰く、今後Facebookのタイムラインで友達・グループの投稿を優先して見せるようにすると発言しています。つまり公式アカウントのリーチ数が今後は低下するようになると考えられています。台湾でプロモーションをし知名度を上げたいときは、Facebook運用を始めた上で、フェイスブック広告に出稿することをおすすめしますが、今後の動向を観察する必要はあるでしょう。

台湾で使用されているSNS 3位:LINE

第3位はLINE、利用率は全人口の88%を占めます。台湾でのLINEは、最も一般的なコミュニケーションツールです。友達、家族まではもちろん、仕事でメール替わりに使われる場合も多くあります、そのほとんどはLINEを通じて行われてます。

LINEはタイムラインの機能がありますが、使う人も見る人もあまりいません。LINEの公式アカウントは企業イメージとキャンペーンの情報をファンに配信することができますが、広告メッセージが多すぎると、ブロックされる場合もありますので、要注意です。

台湾で使用されているSNS 4位:インスタグラム

第4位のインスタグラムです。現在利用率は全人口の59.5%を占め、FacebookやYouTubeと比べると少ないのですが、それでも強い影響力を持つSNSです。世界で普及しているSNSなので、世界各地のセレブや有名人のアカウントを見ることが出来るのも人気の一因、特に若年層、女性の比率が高いと見られています。

利用者を見ると、女性の割合が多く53.4%、男性が46.6%となっています。インスタグラムは写真がメインなので、映えそうな写真をアップすると、いいね!数とフォロワーが増えます。なので、インスタグラムでプロモーションするときは、文字にこだわるよりも、いい雰囲気の写真の方が重要です。

若い世代は、フェイスブックのタイムラインがいらない情報が多すぎると感じ、仕事での知り合いがフェイスブックの友達になってしまい、また両親や親戚がフェイスブックを使い始めることが理由で、フェイスブックをやめ、割と単純なインスタグラムに乗り換える人が増えています。

結論

今回は台湾のネット事情について紹介しました。プラットフォームを選択するときに、利用者数だけで決めるのではなく、ブランドのイメージを考えた上で、SNSを通じてプロモーションをすれば、よりいい効果が出るはずです。

この記事を書いた人

ENJOY JAPAN 編集部

変化の早い中国のマーケティング情報を、「早く」「わかりやすく」をモットーに弊社メンバーや専門家などのチームで記事を執筆しています。

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