中国で人気のSNSランキングや、MAU数(Monthly Active Users:月間アクティブユーザー数)などの、中国SNSマーケティングやプロモーション計画に役立つデータをENJOY JAPANがまとめました。
中国のソーシャルメディア業界は変化がとても早く、さらに各プラットフォームで公開している情報が異なるため、当社で情報の整理を行い、以下中国の主要なSNSプラットフォーム10メディアのユーザー数やユーザー属性、利用する目的などの情報をこちらのページに随時アップデートして参ります。

【編集部注】

2021年3月29日:2021年2月度の情報へアップデートしました。
2022年3月7日:2021年9月度の情報へアップデートしました。
2023年3月31日:2022年9~12月度の情報へアップデートしました。

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中国国内主要SNSのMAU推移(年別)

中国国内主要SNSのMAU推移(年別)
※1年間の平均MAU数を算出したものになります。
※2022年の9~12月度の情報となります。

メッセンジャー機能を主とするSNSの微信(weixin/wechat)が近年は微増ながらも成長を続け、2022年の第4四半期末時点で月間アクティブユーザーの合計数は11.3億人となりました。
海外版であるwechatと合わせたユーザー数は13億人を越え、未だに拡大を続けながら中国SNSの利用者数ランキング1位をキープしています。

中国最大のECプラットフォームとして知られる「淘宝網(TaoBao)」は、「逛逛(グァングァン)」というサービスをリリースしたことで、SNSとしても使われているためこちらのランキングに入れています。

また、TikTokの本国版の抖音(Douyin)は2016年に事業スタートをしたばかりのため、MAU数に関する発表は2017年からとなっていますが、リリース直後から2019年まで特に急激な成長を見せています。ショートムービーは通勤中や仕事休憩の合間に気楽に観賞することができ、かつライブコマースの流行と合わさって、抖音(Douyin)のMAUは年々成長を続けています。

ただし、中国のネットユーザー数自体はすでに飽和状態となっており、2022年はどのプラットフォームも今までのようなユーザー数の右肩上がりの成長は見込みにくくなっているようです。
主要なプラットフォームについての2022年度の動向などの予測は下記の記事で解説をしていますのでご興味があればご覧ください。

中国国内主要SNSのMAU比較(2022年9~12月)

中国主要SNS 2022年MAU(万)
2021年9月のMAU

第2位にランクインした「抖音(Douyin)」は、引き続き成長を続けています。特に新型コロナウィルスの影響でオンラインショッピングが主流になった現在、ライブコマースは欠かせない販売ツールになっており、「抖音(Douyin)」からライブコマースを見る人が増えました。ライブコマースの視聴者は、5位にランクインした「快手」も同様です。

小紅書(RED)


中国国内MAU(月間アクティブユーザー)数:2

(参照期間:2022年12月)

小紅書(RED)のユーザー特徴

小紅書ユーザー年齢別
小紅書ユーザー地域別

小紅書のメインユーザーは、70%が90年代生まれの若者で、18歳~34歳がメインとなります。
その中で女性ユーザー比率が80%を超えており、他のプラットフォームに比べて大幅に女性ユーザーが多いのが特徴のプラットフォームです。
また、ユーザーのほとんどが1,2線都市で暮らす若い女性で、購買能力は平均水準以上にあり、高品質なライフスタイルを求める傾向にあります。

※小紅書についての詳細は以下の記事をご覧ください。

女性の投稿ジャンルは「メイク」「スキンケア」「旅行」「グルメ」「ファッション」などが多いのに対し、男性ユーザーの投稿ジャンルは「インテリア」「運動&エクササイズ」「旅行」「ファッション」といったジャンルになります。小紅書の成長戦略の影響もあり、男性のユーザー数が今後増えていくと思われます。

微信(weixin/wechat)

中国国内MAU(月間アクティブユーザー)数:11.3億(参照期間:2022年12月)
※単月のMAU値になります。

微信(wechat)のユーザー特徴

中国のネットユーザーの90%以上の人が利用するアプリのため、ユーザー層は各年代にまたがっております。最も使われている機能はチャット機能ですが、近年オンライン決済やオンラインショッピングなどでQRコードを読み取る機会が急激に増えたため、QRコードをスキャンする目的でwechatを利用していると回答するユーザーも増えております。

wechatを利用する理由として、周りが使っているから自分も使うという人は27.85%を占め、娯楽エンターテイメントのために使っているユーザーは24.14%を占めています。wechatは単なるメッセージアプリではなく、近年ではミニプログラムや公式アカウントなどが発展し、ユーザーはwechat内でゲームしたり、美容情報を見たり、買い物したりも出来ます。そのため、wechatは中国ユーザーにとって欠かせないプラットフォームになっています。

データ参照元

抖音(Douyin)

中国国内MAU(月間アクティブユーザー)数:6.3億
(参照期間:2022年9月)
※単月のMAUになります。

抖音(Douyin)のユーザー特徴

Douyin年代別視聴嗜好

抖音ユーザーの多くが35歳以下で、男女比はほぼ半々となっています。元々は1線都市のユーザーが多いと言われていましたが、ユーザーが増えた結果あまり差はなくなってきています。

※抖音についての詳細は以下の記事を参考にしてください。

また、抖音の使用時間帯について、基本的に1日中最もアクティブが活発になっている時間帯が8時~22時の間で、ピークタイムは夜の20時になっています。平日は仕事終わりの19時~23時、週末は9時~17時が活発時間帯です。

さらに、抖音の動画ジャンル嗜好ですが、00年代と95年代の若者はゲーム、二次元、ファッション系の動画を好み、TGI指数も比較的に高めです。80年代のユーザーの趣味嗜好は00年代や95年代と異なりますが、TGI指数も高い方です。一方、徐々に家庭を持ち始めた90年代のユーザーのTGI指数はやや低めであり、映画ドラマ、ベイビー系の動画を好む傾向です。

大衆点評

中国国内MAU(月間アクティブユーザー)数:8,000万
(参照期間:2022年)
※単月のMAU値になります。

大衆点評のユーザー特徴

大衆点評ユーザーの年齢層は80年代、90年代生まれの若者が中心となっており、彼らは自炊することよりも外食や娯楽施設などでの体験を好むため、アプリを積極的に利用しています。ユーザーは男性が62.45%を占めており、女性ユーザーの2倍となっています。また、大衆点評が最も利用されているエリアは華東(上海など)、華南(広州など)、華北(北京など)の購買力が高いエリアに集中しています。

※大衆点評は訪日インバウンドプロモーションに欠かせない媒体です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

微博(weibo)

中国国内MAU(月間アクティブユーザー)数:5.84億
(参照期間:2022年)
※単月のMAUになります。

微博のユーザー特徴

微博のコアユーザーは29歳以下が一番多く、80年代、90年代生まれの若者がメインになっています。彼らは好奇心旺盛で購買力が高いため、微博の広告事業の収益化に効果をもたらしています。2020年第1四半期のデータによると、フォロワー数が1万を超え、かつ毎週投稿を更新するユーザーは約18.5万人で、利用者全体の9.2%を占めています。それらのユーザーが投稿をしている内容は、主に美容ファッション、芸能人、運動エクササイズ、映画ドラマ、恋愛、グルメ、最新ニュースといった7つのジャンルが最も多く、全体の50%を占めています。weiboのユーザーは「热点(ホットな話題)」に敏感なため、こういった話題の最新情報を発信することが多いようです。

快手(kuaishou)

中国国内MAU(月間アクティブユーザー)数:6.26億
(参照期間:2022年)
※単月のMAU値になります。

快手のユーザー特徴

快手ユーザー年齢グラフ
快手ユーザーの収入

快手ユーザーの年齢層は、24歳以下と25〜30歳の割合は、それぞれ49.81%と27.48%であり、比較的に若いユーザーが中心となっています。快手ユーザーは3線都市4線都市などに多くいるため、収入はそれほど高くなく、月収5,000元未満のユーザーは約全体の3分の2を占めています。視聴動画ジャンルの中で、娯楽用の動画が最も観られています。

※快手についての詳細は以下の記事をご覧ください。

马蜂窝(Mafengwo/マーファンウォー)

中国国内MAU(月間アクティブユーザー)数:605万
(参照期間:2022年)
※単月のMAU値になります

马蜂窝(Mafengwo)のユーザー特徴

訪日インバウンドプロモーションに重要な旅行系SNSである馬蜂窩(mafengwo)のユーザーは主に女性で、旅行が好きな人が多く「旅行をシェアしたい」と思っている人が多いようです。女性と男性の比率はそれぞれ52.45%:47.55%です。

また、ユーザーは消費力は高い北京、上海、広州の三大都市に集中しています。ITや銀行系の企業で勤めるユーザーが多くの高収入のユーザーを多く抱えています。

※馬蜂窩(mafengwo)ついての詳細は以下の記事をご覧ください。

QQ

中国国内MAU(月間アクティブユーザー)数:5.74億
(参照期間:2022年)
※単月のMAU値になります

QQのユーザー特徴

微信が流行る前までは、長らく中国の国民的チャットツールとして市場に君臨していたQQ。今でも5億人以上に利用されているプラットフォームとなっております。
チャットプラットフォームだけではなく、QQ音楽、QQ飛車など、音楽を聴くプラットフォームからゲームまで幅広く展開しているため、多目的プラットフォームとしても使用されています。
意外に思われる方が多いと思いますが、24歳以下のユーザーが最も多くなっています。

携程(Ctrip)

中国国内MAU(月間アクティブユーザー)数:6299万
(参照期間:2022年)
※単月のMAU値になります

携程(Ctrip)のユーザー特徴

Ctripのアクティブユーザーの63%が上海在住となっています。また、最近では中国国内だけでなく、海外ユーザーも増加し、2019年9月まででCtripグループの海外利用者数は、日本、韓国、アメリカ、シンガポール、イギリスを中心に1億人を超えています。リピート率は年間約40~50%で、2年間のリピート率は70~80%に達する脅威のリピート率を誇ります。

Ctripが提供しているデータによると、35歳以下の顧客の割合は過去5年間で約70%と安定しています。
急速に成長しているのは29歳以下の若いユーザーで、そのシェアは30%から50%近くに増加しています。

※携程(Ctrip)ついての詳細は以下の記事をご覧ください。

Bilibili(ビリビリ動画)

中国国内MAU(月間アクティブユーザー)数:2.67億
(参照期間:2021年9月)
※単月のMAU値になります

Bilibiliのユーザー特徴

Bilibili(ビリビリ動画)のユーザーの多くは、90年代生まれのユーザーと00年代生まれのZ世代のユーザーが占めており、抖音よりも24歳以下のユーザー割合が高くなっております。また、男性ユーザーの方が女性ユーザーよりも多いのが特徴的です。Bilibili利用者の各興味の分布は、ゲームが上位を占めておりますが、最近ではライブの視聴者も伸びています。アニメの視聴者は、ドラマ系に含まれておりますが、ゲームやライブを目的に見ているというユーザーの方が多いようです。

また、Bilibiliの1日の平均動画再生回数が7.3億回を超え、月間平均ユーザーインタラクション量は25億以上を記録したと発表されています。

※ビリビリ動画(bilibili)については下記の記事で詳しく解説しています。

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この記事を書いた人

ENJOY JAPAN 編集部

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